人の刃物を向けることのできる職業

皆さんはどのくらいの頻度で髪を切りに行きますか?

男性だと1月に1回程度,女性だとそれよりも長く,2ヶ月や3ヶ月に1回程度となるのが一般的でしょうか.僕の場合は男性のそれよりは少し頻繁に髪を切っていて,だいたい2~3週間に1回といったところです.今行っている理容院には昨年の6月くらいから通っていて,今日で11回目だったので,ペースとしてはだいたいあっていますね.

ちなみに,通った回数をしっかりと把握しているのはスタンプカードがあるから.単純ですね.スタンプカードを使うことで「貴方はどのくらいの頻度で髪を切るの?」と尋ねられた際に正確に答えることができます.まぁ,そのくらいしか使えないかもですが.

今日髪を切ってくれた人は,色付きのメガネをかけた男性で,その店の店長風の男性でした.なんでそう思ったかというと,予約や金銭の管理をしているし,明らかに他のスタッフよりも年齢層が高めっていうだけの理由なのですが.

その人のハサミ捌きというか切り方というかがすごく危なっかしい.実際は危なくないのかもしれないのだけど,素人目からするとおっかない.とても無造作にさっさっさっと動かしているので,間違った場所を切られるのではないかと思うと気が気でなりませんでした.

インターネットで検索したところ,実際に,耳を切られたという方もいらっしゃるようです.耳を突かれたような小さなキズから,1センチ程度,文字通り切り落とされたという方もいらっしゃいました.インターネットの情報だからどの程度の信頼性かはわかりませんが,やはり少数ながらいらっしゃるのではないかと推測されます.

 そう考えると,他人に髪を切ってもらうというのは怖いことですよね.だって自分をいつでも切ることのできる状態にするっていうことなんですから.下手すると耳を切るどころの騒ぎじゃないんですもの.物騒な話ですが,首を掻っ切ることも全然できちゃいます.

そういったこともあって,昔の王様なんかの髪を切る人は,身分もしっかりとしていて,地位の高い人物だったそうです.お給料も高くて,かなり重要なポジションだったそうですよ.なんせ理容師だと王様を暗殺することも簡単にできちゃいますからね.

そのためか,現在でも理容師や美容師は,しっかりと訓練を積んで,国家試験に合格しないといけない職業なんですね.医師と並ぶ,人に刃物を向けることのできる数少ない資格・職業の1つです.

そんなことを考えていると,急に髪の毛を切ってもらうのが不安になってきました.前述の通り,僕は理容院に通う頻度が高いので,困ったな.